仕事の区切れが良かったので、机の片付けをしていると産学連携マガジン「Inter Lab」を見つけていまい、思わずパラパラと読んでしまった。

2006年4月号に、アイキューつくばの瀧田さんが投稿していた面白いコラムがあったので、メモしておく。(以下はコラムの要点)<ネイチャー誌への論文掲載のコツ>


○採択率8%、年間260本
・英国の国際的科学誌のネイチャー・ジャーナル28誌(週刊誌、姉妹誌)へり論文投稿総数は、年間4万本。日本からは最近年間3千本以上の投稿があり、約260本が掲載されている。採択率8%。
 1週間に2本の論文を日本人研究者が執筆していることとなるそうだ。
 1980年代と比較すると10倍近くになる。
 英国からの投稿は約3500本で採択率は16%以上、米国からは約17000本で採択率は15%。


○論文の投稿から審査まで
・論文作成
 ネイチャー誌のWebに掲載されている『Guide to Authors』に従い、記述は英語で投稿は電子メディア。カバーレターとともに、結論の実証に必要な補足資料、他社に投稿した論文も提出すべき。

・投稿後の論文の扱い
 生物学分野では毎週120〜150本の論文を受領しているが、7割は査読されずに平均4日以内に却下されている。査読時間は10分から数時間、投稿者に対して非公式なアドバイスや編集部よりの助言は一切行われない。

・論文掲載の決定者
 掲載の決定は、査読を行う編集者が行う。掲載される論文の条件は、新規制、刺激的でよく実証化された研究内容である事に加え、正確性、時事性、重要性、インパクト、概念の斬新さ、メカニズムへの洞察、報道価値を見てしているかで決まる。


○参考情報
・2005年12月につくば、東京、大阪にて開催された「nature論文投稿セミナー」出席者に配布された『nature 投稿案内2005』が、2006年5月頃に出版される予定。
・次回セミナーは『Nature Nanotechnology』誌が創刊される今年10月上旬と、『Nature Photonics』誌が創刊される来年1月中旬を検討しているらしい。