レクサスがなぜヨーロッパと日本で苦戦しているのか、何となく理解できた。
著者の言う20世紀までの「商品交換/サービス」経済から「ホスピタリティ」経済に、世の中が動き始めており、21世紀にビジネスを成功させる解がそこにある、という主張はなかなか本質のような気がした。
トヨタ・レクサス惨敗―ホスピタリティとサービスを混同した重大な過ち
- 作者: 山本哲士,加藤鉱
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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<読書メモ>
○レクサスブランドと原車
LS400 (セルシオ)
ES300 (ウィンダム)
GS300 (アリスト)
IS250 (アルテッツア)
LX470 (ランドクルーザー)
SC430 (ソアラ)
○米国の成功は、ディラーの力
・スエル社
レクサス、インフィニティ、キャデラック/サーブの3つのディーラーに分類し、落差をつけている
レンサス店の設計はオーナーの虚栄心をくすぐる
1.ホテル並みのサービス形態
2.購入時かにサービスとケアが始まる:購入時に家族の一員となった記念写真
3.プライベートさの強調
○ホスピタリティ教育機関
・ローザンヌ・ホテル大学(スイス)
・エスモード学園(パリ)
○サービスとホスピタリティとの違い
・サービス:
自由用なのは相手の存在ではなく、誰隔てなく平等・均等になされるサービスそのものである。そのため自分になされないと不愉快になり、それを求めてしまう。
交換・商品の経済は、モノを買い、所有することで終わる。サービスとしてアフターケアがあっても期限付き。
・ホスピタリティ:
対象とする相手に対してだけのものなので、人によって全て違ってくる。重要なのは個人的な存在そのもの。ホスピタリティは不満になりえないし、本物のホスピタリティがあれば感動し、人はリピートする。
ホスピタリティ経済では、買った時が関係のスタートであり、生涯時間に渡って関係が持たれていく。
→日本の銀行がサービス経済、欧米のプライベートバンクがホスピタリティ経済