尊敬するリスクテーカーであるソフトバンクの孫社長語録ということで、出張の移動中に一気に読み終えた。自分にとって大切な言葉を残しておきたい。

孫正義語録―孫氏の兵法

孫正義語録―孫氏の兵法


<読書メモ>

○情熱の兵法
・失敗を恐れずに、様々な手段を次々に試していれば、必ずどこかで当ります。
・事業の成功は、精一杯チャレンジを続けていれば後は確率論の問題です。
・高い志を持って真正面から取り組むことに、躊躇すべき理由はありません。
・結婚しませんか?
 →1980年代に事業パートナーを口説く時に真剣に言った言葉。
・一番重要なのは、志です。会社という群れが集って、いったい何をなすのか。そこを一番考えるべきだ。
・最初にあったのは、夢と根拠のない自信だけ。
・地に足がついたことをやっていても革命にはならないんです。分かりやすい説明のつく範囲を超えた速度が必要。
・大ボラ吹きというのは、大きなビジョンを持っていることの裏返し。
  →発想が縮こまりがちな時に、大きく構えて壮大なビジョンを持つことが必要。
・「本当に何もないけど、情熱だけは無限にある」と言いました。
  →ソフトバンク設立当初に第一勧銀から1億円の融資を受けた時の言葉
・理念を共有できて、ともに志を持ってもらえる人物を求めています。(2006年11月)


○発見の兵法
・壮大な構想を立てて、そこから引き算をします。そこ後に具体的な戦略を練り直したら、実行あるのみ。
  →はじめに事業のゴールのイメージを明確にし、そこから人生の年数で引き算をする。そして、いつの段階で何をしなければならないかを割り算する。
・突然変異が進化を生みます。他の種族と交わることが突然変異の要因になるので、自己進化を促す為に、無理にでも異業種と混交する必要があります。
・やみくもに攻める前に、全体をとらえるべきです。
・まずはじめに、どこで世界一になるのかの方向性を定めなければいけまん。
・何をやろうとするのか。何のためにやるのか。どのようにやるのか。
  →この条件を自分自身にたずねてみて、どう考えてもやるべきだと思えることが大事。これが心底見えてこない時には、やるべきでない。
。発明には3つのパターンしかありません。
  →①世の中にある問題を解決する発明。②大きい物を小さくするなどの形を変える発明。③部品を組み合わせる発明。


○決断の兵法
・どの分野で事業をするかで、将来の半分は決まります。
・海のように全てを飲み込んだ平和な状態まで持っていって、初めて戦いは完結します。
  →ビジネスで勝つということは、新たな戦いを引き起こしかねない火種までも飲み込んだところで、初めてやってくる。
   「1番になれる事業」「デジタル情報産業」「インフラストラクチャー事業」の3つを見たさない事業には手を出さない。
・最初は、みんな、ようわからんのです。
・慣習、形式、権威にとらわれないでチャレンジする。それがベンチャースピリッツです。
・数を生まないと、試練に耐える鮭は生まれてこないわけです。
・ナンバーワンと組むことに成功すれば、黙っていても全てがうまくいきます。


○逆境の兵法
・人生でここぞと決めた時は、大儀をとらなければならないことがある。
・究極の自己満足は、人に喜んでもらえることです。
・うまくいかなくても、やったことは全部、将来の自分のプラスになります。
・3年や5年あれば、相当大きなことができるのではないか。
  →1983年、B型肝炎で余命5年と宣告された時、2回目に『竜馬がゆく』を読み思った。
・革命的なことをやろうとすれば、なかなか理解されない時期もあります。


○参入の兵法
・一番大事なことは、本質的に偽りがないことか、です。
・私どもが提供したいのは、21世紀のライフスタイルなのです。(2006年11月8日、中間決算説明会)
・今までのビジネスモデルは覆されます。我々が一気に変えていきます。


○事業の兵法
・単に1番であるだけでは十分ではありません。圧倒的に1番になれる事業でなければ手を出しません。
・大儀名分がないことをやっても長続きしません。
・価値に徹することができるのは、勝利以上に大きな志と理念があるからです。
・勝率9割よりも勝率7割の方が優れています。(1990年代のコメント)
  →勝率9割を求めると、完璧に準備をし終わった時にはすでに手遅れになっている場合が多い。
・インフラをおさえることがビジネスとしては、非常に重要になるわけです。
  →毎日消費されるものにかかる費用は莫大。高速道路のような常に場所代をもらえるインフラビジネスを最重要視している。
・10年以内に1番になれる事業を探しました。(1980年の発言)
・「動機、善なりや」(稲盛和夫氏の経営談)
  →愛読している稲盛氏の経営談の中で最も大切にしている言葉。動機が鵜人では長くは続かないし大成できないということを肝に銘じている。
・生き残るために、自己増殖と自己進化を繰り返すんです。それぞれの個性を伸ばすことで進化させたい。(2000年代の発言)
  →「ソフトバンクのグループ企業をどういう方針で管理しているのか」という質問に対する言葉。