香山リカ先生と佐高信氏との対談本で、羽田から鹿児島までの飛行機の中でサクッと読めた。世間のシガラミを気にしない人同士の対談なので、面白かった。

ちなみに「香山リカ」は、タカラの「リカちゃん人形」にちなんだペンネームだそうだ。
リカちゃん人形世代にとっては、ガンダム世代の私が「シャー・アズナブル」と名乗っているくらいのインパクトがあるに違いない。

チルドレンな日本

チルドレンな日本

<読書メモ>

小泉純一郎の祖父はイレズミ大臣と言われており、極道の血が入っているので、どこか体を張っているところがあり、瞬間的な本気度がある。
・小泉は自分以外の考え方がないので、キャパシティが物凄く狭い。最初に福田赳夫に出会ったからタカ派になっただけで、あまり勉強しないから考えを変えたりもしない。
・小泉には「人の話を聞いたらブレる」という信念があるから人の話を聞かない。聞くキャパシティも無い。
・中世の時代の因習や宗教に対し、織田信長本願寺を弾圧し、次の豊臣秀吉は持ち上げ、徳川家康は西と東に分けて相争わせた。
・政治とは分配することであり、角栄政治は負の面もあったが、分配の政治であったが、小泉・竹中の場合は競争を推し進めて、分配をダメだというやり方で政治不在。


太陽への挑戦―糸山英太郎のわが闘争序章 (1973年)は豊田行二のリライト。
新装版 矢沢永吉激論集 成りあがり How to be BIG (角川文庫)糸井重里のリライト。
乗取り (新潮文庫 し 7-8)横井英樹をモデルにし、赤と黒〈上〉 (岩波文庫)赤と黒〈下〉 (岩波文庫 赤 526-4 9のジュリアン・ソレルをイメージして書かれた東急日本橋店(当時の白木屋)を乗っ取る話。


・佐高氏の師匠の久野収は「信念ほど頼りにならないものはない」と言っていた。戦争中にやたらとそういうものを見てきたと。


・今、医局解体の方向に進んできているが、市場原理主義が医局制度を自然解体に導いている。
 金儲けしたいから開業したい」と勝手に振舞う医者が出てきたが、今のシステムではインターンのように「奉公せよ」と言えないので、自然か痛いに向かっている。


・「朝まで生テレビ」は終わった後に出演者でなごやかに飲みにいくが、オウム真理教幸福の科学だけは「そんな会に出られるかと言って帰った。あれは本気だ」とテレ朝の人が言っていた。
・土下座できる人間は、平気で相手に土下座させる人。土下座すれば自分を助けてくれねるだろうと、人間をすごく低く見ていると魯迅は指摘した。
 土下座されて喜んでいる人は、自分がバカにされているとは思わない。
・知恵遅れと一蹴されていた山下清は、戦争中、みんなが「日本は絶対に勝つ」と言っていた時に、「絶対克戦争ならする必要がないんじゃないか」と言っていたらしい。
・『週刊金曜日』はスポンサーのついていない、拒否している、本当のことが書いてある雑誌。

楽天でトップになったこともある「清川屋」はケーキが半年後まで予約で一杯。インターネットは擬似対面販売。本当の対面販売なら売り切れの時点で販売ストップなのに、予約をとって6ヶ月先まで伸ばせる。