HDDレコーダーを整理していて、昨年2006年12月15日にフジテレビで放送された番組『最強ドクターが救った 命と家族の絆スペシャル2』の録画しているのを思い出した。
ちなみに同シリーズの第1作目は、昨年2006年5月に放映され、来週の6月8日(金)に第3作目が放送される。
医療崩壊が現実となった中で、最後の砦として、ギリギリの所で受け止めているプロフェッショナル・チームに心から応援したい。<番組メモ>
○胎児治療:これから生まれてくる命に対する未来への医療
・長良医療センター産科医長 川鰭市郎医師(51歳)
「医療が人の為にあるとするならば、胎児の為の医療があっても当然」
・周産期医療:妊娠満22週から生後7日までの期間、母子を総合的にケアする医療
○脳卒中
・済世会熊本病院 脳卒中センター神経内科 米原敏郎医師(45歳)
・当病院の2005年年間、脳卒中患者救急搬送数1,065人
また、脳動脈瘤クリッピング手術の症例数は3年連続1位。2005年は196症例
・脳梗塞:脳の血管が詰り、体の麻痺、意識障害を引き起こす
脳梗塞による死亡者は、2005年は80,964人
・従来の手術は、血管にカテーテルを通す手術が有効的とされていたが、
麻痺などの後遺症が残ったり、血管が弱い高齢者には使えなかった。
・2005年10月に、新薬「t-PA(血栓溶解剤、tissue Plasmirogen Activator)」が
認可され、血管にできた血の塊である血栓を点滴で素早く溶かす事が可能となった。
効果:30分程度で速効性があり、後遺症の軽減
リスク:時間の経過と共に、脳出血の危険性が高くなる(米国データでは2.9%)。
認可後2006年10月までの1年間で、副作用による死亡が48例。
・t-PAの使用条件
発症3時間以内、血圧185/110以上、脳に出血かせ見られないこと
○心臓大動脈瘤
・川崎幸病院(神奈川県川崎市) 山本晋医師(香川大卒・47歳)症例数1,205例
3年前に日本初の大動脈瑠手術の専門チームを自ら立ち上げ。
3ヶ月先まで手術待ち。
・心臓血管外科手術で最も困難な手術
院内死亡率33.8%(破裂)、8.1%(非破裂)【過去6年平均、胸部外科学会調べ】
○変形性股関節症
・NTT東日本札幌病院 人工関節センター長 石部基実医師(49歳)
全国から患者が集り、手術は8ヶ月待ち
・変形性股関節症:足腰の痛みにより、歩行が困難となる
原因は、骨盤と大腿骨の間の軟骨が磨り減り、骨が変形してしまう
・人工股関節(チタン製、長さ18センチ、300グラム)を入れる手術により痛みが
解消する
・従来の手術は、手術時の傷跡が20センチ残り、2ヶ月の入院が必要であったが、
石部医師の手術では、傷跡7〜8センチ、4日〜2週間の入院期間でよい。