4年間で2000枚以上のマンション・チラシを読破した著者が、いかにして読者の興味を引き付けるかと不動産が日夜研究している販売促進ワザの成果である「マンション・チラシ」について、解説をしている。様々な「販促(反則)ワザ」が紹介されており、新規に物件の購入検討をする際には、大変参考となる本であった。


○関連Webサイト

マンション・チラシの定点観測
マンション・チラシ・ウォッチャーズ倶楽部


超高層マンション
・地上60メートル(20階建相当)以上のマンションをさすのが業界の共通認識。
・歴史は浅く、維持保全については従来の経験知では対応できない部分があるかもしれない。
・しかし、修繕積立金が低・中層マンションと変わらない金額になっており、将来の積立金不足問題に波及する可能性がある。
・エレベーターを使用しない低層階でも毎月の管理費・修繕積立金の負担は、専有面積当たりとなっている。
超高層マンションか本質的に抱えている社会構造的な問題「高層階と低層階の住民の経済格差問題」を承知しておく必要がある。
・住民間の経済格差問題が解決されない限り、老朽化問題は深刻になる恐れがある。


修繕積立金
・旧住宅金融公庫の「修繕積立基準」によると、専有面積55平米以上、築5年未満で6000円/戸。仮に占専有面積が80平米とすれば月額75円/平米となる。(6000円÷80平米)
リクルートの『首都圏版マンションズ』の平均値は月額6319円