社会人が独学を進める上で、必要な情報収集の方法(技術)が紹介されており、大変参考になった。


独学の技術 (ちくま新書)

独学の技術 (ちくま新書)


○独学のため参考図書

40歳から何をどう勉強するか (講談社+α文庫)

40歳から何をどう勉強するか (講談社+α文庫)

→大人の勉強を認知心理学の知見から考察したもので、40歳を超えても新しいことは学べると力説している

→予備校が大学生を対象に実施したアンケートでベストティチャーに選ばれた経歴を持ち、いかにして 自分の頭で考えるかという方法論を論じており、読み応えのある本
「創造的読書で思考力を鍛える」という章で「批判的読書」を説いており、傾聴に値する

→文科系の人間にパソコンがどのように役に立つかを丁寧に解説している

→効率的な文書の書き方からインターネットの活用法まで詳しく解説
 「超」整理法―情報検索と発想の新システム (中公新書)で示された「分類しない」という原則をパソコンで実現する方法を解説。grep機能の活用法が詳しく述べられている

→インターネット初心者向けに、使い方を丁寧に手ほどきしている

→分野別に役立つサイトをリストアップして紹介

読書家の新技術 (朝日文庫)

読書家の新技術 (朝日文庫)

→著者は希代の読書家。第2部「技術篇」が有用

「本」はこう買え!こう読め!こう使え!―鷲田流役立つ読書術

「本」はこう買え!こう読め!こう使え!―鷲田流役立つ読書術

→前半は方法論で60ページ、後半はブックガイド

→近年の読書論の中のベストセラー。「本は文化遺産ではない」「古典を読むな」と力説する

知的生産の技術 (岩波新書)

知的生産の技術 (岩波新書)

→「知的生産もの」の嚆矢(こうし)。情報カードシステムの本家

「超」発想法 (講談社文庫)

「超」発想法 (講談社文庫)

→発想法を解説、発想法とは知的生産のこと

人文系論文作法―Windows95版

人文系論文作法―Windows95版

→パソコンを駆使した知的生産についての解説書で、テキスト処理などの高度な使い方について触れている

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

KJ法として知られる発想法を解説。KJ法は一人ではなく大勢の共同作業を年頭においたもの

たのしい知の技術

たのしい知の技術

→板倉氏は理科の「仮説実験授業」の提唱者。大部分が対談形式で研究の実際の進め方について分かりやすく解説

考える技術・書く技術 (講談社現代新書)

考える技術・書く技術 (講談社現代新書)

→1973年に出版されてから61刷を重ねるベストセラー。読書から文章指南まで一通りカバーしている



○大学情報サイト
財団法人日本生涯学習総合研究所
 →首都圏と関西地区の私立大学の公開講座情報を集めている
財団法人私立大学通信教育協会
 →私立大学の通信教育、通信制大学院の情報が得られる
大学入学情報図書館RENA 
 →社会人入試の情報を提供してるい民間機関が運営



○調査参考図書&サイト

文科系学生のための文献調査ガイド

文科系学生のための文献調査ガイド

→探す文献にたどり着くまでを分かりやすく解説。人物情報、企業、団体時用法の探し方までカバーしており広範囲に使える

文献を探すための本

文献を探すための本

→大学生を対象に論文を書くための文献の探し方を解説

自分でできる情報探索 (ちくま新書)

自分でできる情報探索 (ちくま新書)

→探している情報に辿り着くやり方を分かりやすく解説。図書館の使い方、データベースの使い方までカバー

アリアドネ
→翻訳家の二木麻里さんが運営する文科系学問分野のリソース・リスト
事典ドットコム
→インターネット上に存在する事典・辞典の総合サイト。電子図書館、美術館、博物館へのリンクも充実
野口悠紀雄Online
→発想支援ツール「Denken」(ドイツ語で「発想・思考」のこと)がある
総務省統計局
Webcat
国立情報学研究所が運営する全国の大学図書館OPACを横断的に検索できるシステム
専門図書館リンク集



○論文作成の参考図書&サイト

知の技法: 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト

知の技法: 東京大学教養学部「基礎演習」テキスト

→東大教養学部の「基礎演習」テキストとして編まれた「知もの」のベストセラー。第3部「表現の技術」に、論文の書き方め発表の仕方を解説

論文・レポートのまとめ方 (ちくま新書)

論文・レポートのまとめ方 (ちくま新書)

→テーマの見つけ方から論文の構成・文章指南まで、スタンダードな読本で変わり易い

ワープロ作文技術 (岩波新書)

ワープロ作文技術 (岩波新書)

ワープロの使い方の本ではなく、文章の書き方の本。特にアイデアのたぐり寄せ方に著者の面目が現れている

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

理科系の作文技術 (中公新書 (624))

→文書の書き方の解説書としては出色の一冊。「理科系」とあるが全ての人に参考になる

→大学生を対象とし、具体例が多く非常に実践的な解説書

→大学院入試時に提出する研究計画書の書き方を指南。類書の中でずば抜けて実例が豊富なので、見本集として十分使える

論文作成に役立つリンク集(一橋大学助教授・松井剛氏)
→論文・レポートの書き方を解説したインターネットサイトを集めている
日本語作文技法(慶応大学・君島浩氏)
→君島先生が慶応湘南藤沢キャンパスで講義しているアカデミック・ライティングの講座の内容
論文の書き方(兵庫教育大学・成田滋氏)
 →タイトルの付け方から、英文抄録の書き方まで、丁寧に解説されている