NHKスペシャル『インドの衝撃』第1回・わかき上がる頭脳パワー
NHKスペシャルで1/28〜30にかけて3回シリーズで『インドの衝撃』という番組が放映される。第1回は「わき上がる頭脳パワー」ということで、インドが建国以来取っている頭脳立国戦略についての話だった。
貧しい地域の大学予備校で、雨漏りするトタン屋根の下で、傘を差して勉強する千人の子供を見て、大きな衝撃を受けたと同時に、脅威を感じた。恐るべしインド!!
1/29(月) 第2回 11億の消費パワー
1/30(火) 第3回 対等する政治大国<番組メモ>
○世界で活躍するインドのエンジニア
・NASAの技術者の1/10がインド人
・インド人ソフトウェアエンジニアは160万人
○インドの成長
・独立から60年目を迎える
・人口の半分が25歳以下、その数は5億4千万人
・人口11億人、21世紀に最も成長する国と言われ、年率8%の経済成長
・2005年GDPは7,885億ドル(約94兆円)と、20年で3倍以上の成長
・20年後には日本のGDPを抜き、40年後に米国に迫る
○インドのシリコンバレー「バンガロール」
・バンガロールのソフトウェア・エンジニアは20万人
・欧米大手企業が研究所を開設
・インテル・インドは7年前に設立、従業員3千人、インテルの主要な研究開発拠点となっている
・インフォシス・テクノロジーズ(Infosys)は、1981年に250ドル(当時の貨幣価値で5万円)で設立
現在、世界39ヵ所に拠点を持ち、年商3600億円、従業員7万人(94%がIT技術者、平均年齢27歳)、32万㎡の敷地
500社と提携し、Wihdows Vistaのシステム検証を担当
360億円をかけて研修センター(70㎡)を設立、人材育成費年間170億円
社員を業種別に17分野に分けて、専門特化している
○IIT(インド工科大学)
・インドには40万人の理工系大卒がいる
・IITは、全国に7つのキャンパスがあり、学生数26千人、受験倍率60倍、全寮制
授業料は7万5千円(他の理工系大学の1/6)、政府予算を年間75億円投入
・1951年、独立から4年後にネール初代大統領がカラブプルの旧英国の政治犯刑務所跡に設立を決定
何も物資が必要ない数学と化学に特化し、頭脳立国戦略を開始
○『フラット化する世界』
・フラットな均一した世界では、地球規模の1つのネットワークがあり、世界中の人々が初めて同じ土俵で対等に競争できるようになった。
・フラット化によって生まれる新しい仕事に就くには、頭脳を強化するしかない。全ては頭脳で決まる。
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○インドの進学率
11〜14歳 | 66% |
14〜18歳 | 39% |
18〜24歳 | 7% |
・大学進学率は日本の1/7。インド政府は2015年までに大学進学率2倍を目指す
・識字率は65%