ワタミの渡邉美樹社長がビデオレターで、ワタミグループの全店舗で働くアルバイトへ毎月送るメッセージを88の言葉としてまとめたもの。渡邉社長曰く「ワタミらしい・・・って当たり前のことばかり」だそうだが、その当たり前の事を自然にできるようになる事は、いくつになっても大切な事だと感じた。
社会に出る前に、ワタミで働けるチャンスを得られた若者は大変有意義な時間を過ごしているに違いない。
- 作者: 渡邉美樹
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2006/09/01
- メディア: 単行本
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<読書メモ>
○渡邉社長の夢
・60歳となる2020年にワタミグループ売上高を1兆円にし引退して、世界中に学校を作る
○ナポレオン・ヒルの成功哲学
・目標のの明確化
・余慶に仕事をする週間
・絶対にやる、絶対にできるという信念
○人生の成功者に共通する条件
・人格そのものに係わる人間としての基礎能力が高いこと→「夢指数(Dream Quotient)」
・夢指数の構成要素
1.知識を力にする指数(知識を自分の力として使いこなすことが最強の武器になる)
2.心の広さの指数(家族や友達とのふれあいの仲で自分を磨くことが高い志を生む)
3.正しく自覚する指数(自分という人間の価値を自覚することから全てが始まる)
○その行動は自分の原点に対して、後ろめたくはないか
・人間は何度も何度も原点に返らねばならない
・渡邉社長の原点は、地球上で一番多くの「ありがとう」を集めたいということ
○どんな時も「敬天愛人」の心を持つ
・「敬天愛人(けいてんあいじん)」とは「人間は敬天愛人の為に生まれてきた」という西郷隆盛の言葉で、「人の道」を尽くす事。
・「敬天」とは、人としてあるべき生き方は天が決めた事だから、人はそれを行う。人は天を認め、天を敬うことから始めるという世の中の大きな原理原則のこと。
・「愛人」とは、天は自分も何もなく、皆を同一に愛している。だから人も自分も愛する心をもって皆を愛すること。
○組織は何かしらの思いをカタチにする為に存在する
・ワタミの理念
「地球人類の人間性工場のためのよりよい環境をつくり、よりよいきっかけを提供する」
・ワタミの経営目的
「1人でも多くのお客様に、あらゆね出会いとふれあいの場と安らぎの空間を提供すること」
○人間性が6割、生活習慣が2割、学歴などは残りの2割の価値しかない
・人間には人間にとって無くてはならない「本質的要素」が大事であり、知識や技術を持っているというのは「付属的要素」でしかない。
○人間の土台をつくるのは、いつの時代も本
・物事を学ぶには、まず本を読むところから。
・読書は時間や空間を超えて先陣の行き方に学ぶ事ができる
○ワタミの日本一サービスの3つの条件
1.礼儀正しさ
2.身だしなみ
3.サービスの最低基準。「お客様のために在る」という高いサービスを隅々まで敷き詰める
○デライト:最もエクセレントなサービス
・デライトとは歓喜、喜び勇む、心の底から喜ぶ、しみじみと幸せと感じるという意味。
○ワタミの規模
・約600店舗あり、約3万人が働き、毎日10万人以上の来客がある