サントリー佐治敬三(NHK「私のこだわり人物伝」第4回 現代ダンナの条件)
堺屋太一氏が佐治敬三氏(1919-1999)を語る番組を見た。豪快な「芸術は多数決じゃない、独裁が必要」という言葉が印象に残った。
<番組メモ>
○良く稼ぎ、良く使う
・社長在任中に売上を30倍に増やす一方、興味が向けば億単位で金をつぎ込んだ
・「おもしろおっせ、やってみまひょ」が口癖だった
・「面白いこをやるなら、最後までやりぬけ」
○佐治氏のダンナぶり
・1961年 シャチ用就任後、サントリー美術館を作り館長に就任
・1969年 鳥井音楽財団を設立
・1979年 サントリー文化財団を設立
・1983年 御堂筋パレードのスポンサー
・1983年 大阪城ホール1万人の「第九」コンサート
・1986年 サントリーホール(東京赤坂でクラッシック専用ホール)
・1994年 サントリーミュージアム(建設費120億円、安藤忠雄氏が設計)
○「私の履歴書」より
かつての個人が今では起業という無機的な存在に変わったことが、昨今のメセナをうさんくさくしている
社会への貢献というと偉そうに聞こえるけれども、もともとは一人の人間の真情から発すべきものではないか
サントリーの社会への恩返しも、できれば一人の人間のやむにゆまれぬ真情から出た活動と思い続けている
○「サントリー70年」より
みみっちい生活苦しいいろどられた人生観と、きれいさっぱりおさらばして豊かなバラ色の人生を
大らかに享受することが。みんなに許される、そんな時代が日本にもやってくる