4月24放送のテレビ東京の番組「ガイアの夜明け」の『メタボリック症候群を防げ!』の録画を見た。
病気を予防する時代の到来と、それに対して対価が支払われる時代が到来したと実感した。<番組のメモ>
○メタボリック症候群(内臓脂肪型の肥満)
・内臓の周りに死亡が蓄積されると重い生活習慣病(心筋梗塞、脳卒中・脳梗塞、
糖尿病など)を起こすリスクが飛躍的に高まり、ほっておくと深刻な状態に陥る。
・40代以上の男性の2人に1人(約2千万人)が既になっているか、その予備軍。
・やっかいなのは、痛みの自覚症状が無いこと。
・糖尿病の診断基準であるインスリン(IRI)正常値は15.0以上
→運動によってインスリンの働きは良くなる。
○メタボリック症候群の診断基準(成人)
腹囲 | 男性85cm以上、 女性90cm以上 |
高血圧 | 上 130mmHg以上 又は 下 85mmHg以上 |
高血糖 | 空腹時 100mg/dl以上 |
高脂血症 | 中性脂肪 150mg/dl以上 |
高血圧、高血糖、高脂血症の内2項目が該当すればメタボリック症候群と診断
○メタボリック症候群の診断基準(小児)
腹囲 | 80cm以上 |
高血圧 | 上 125mmHg以上 又は 下 70mmHg以上 |
高血糖 | 空腹時 100mg/dl以上 |
高脂血症 | 中性脂肪 120mg/dl以上 |
高血圧、高血糖、高脂血症の内2項目が該当すれば小児メタボリック症候群と診断
○政府の対応
・メテボリックとその予備軍を5年間で200万人減らす計画立案。
・厚労省は企業に痛みを伴うメタボリック対策を要求
健保組合に2008年度から脱メタボリック対策を義務付け、結果の悪い
健保組合は、国への負担金が増額される。
○健保組合の対応
・トヨタ関連部品健康保険組合(加入社147社、組合員11万6千人)
2005年にトヨタ自動車の総務部長を健保組合に出向させ、メタボ対策を推進
○企業向け健康指導サービスの開発
・デサント(スポーツウェアのアパレルメーカー)
中高年向け健康支援サービスを事業拡大の柱と位置づけて、
ヘルスマネジメント研究所で、「ヘルスアッププログラム」を開発
運動法、諸生活改善を専門家が指導
毎日、ネットで自己管理
期間は3ヶ月
・具体的な内容
自分で落とす体重と期間を決めさせ、1日当りの目標摂取カロリーを決定
毎食、食事内容をネットで入力し、カロリーを自己管理
→入力後、瞬時にその日の摂取カロリーが判明し、目標を超えると赤色に
1日の目標歩数も決められ、万歩計を身につけ、消費エネルギーを確認
・行動変容(生活改善)をするのは10人中2人で、8割が挫折してしまう。
→選択食材が多すぎて入力が煩雑だったのを、入力ソフトを改善し、
社員食堂のメニューを選択すれば、ワンタッチでカロリー入力が可能に。
○小児のメタボリック症候群
・「子どもの城」(渋谷)で毎週土曜日に肥満児を対象とした「健康スポーツ
教室」が開かれている。
・肥満が原因で、学校でいじめられたり、友達と遊べなくなり、家から外に
出なくなったりと子供達の心にまで影響している。
・1977年からどの年齢の子どもも肥満率が2倍に増加している。
- | 1977年 | 2006年 |
6歳 | 2% | 5% |
11歳 | 6% | 11% |
14歳 | 5% | 10% |
・都立広尾病院 小児科 (日本肥満学会認定 肥満症専門病院認定証)では、
肥満外来を設けて、子供のメタボリック対策をしている。