NHKの番組「家計診断」をたまに見るが、今週は「どう選ぶ?有料老人ホーム」というテーマだった。
老人ホームの入居相談をされている介護コンサルタントの中村寿美子氏のコメントで、「有料老人ホームという『大きな商品の買い物』をするのだから、重要事項説明書を取り寄せて、しっかり読んでから、体験入居して、慎重に契約すべき」というアドバイスが印象に残った。<番組メモ>
○要介護者向け有料老人ホーム
入居条件 原則65歳以上で、介護認定を受けている
費用 1.入居一時金 最多価格帯400万円(0〜4千万円)
2.月額利用料(基本料金) 20万円前後(13〜30万円)
3.介護料 介護保険費用の1割が自己負担
要支援1 月/6,420円 〜 要介護5 月/24,540円
○要介護者向け有料老人ホームのチェックポイント
1.介護体制は?
・介護付:ホームの職員が24時間対応するが、他の入居者と一緒に
サービスを受けることになる。
・住宅型:個別に契約をした訪問介護事業所のヘルパーがマンツーマンで
介護計画に沿って対応してくれるが、24時間体制ではない。
2.「認知症」「医療が必要になったとき」の対応は?
→必要になると退去させられるロームもある。
○自立者向け有料老人ホーム
入居条件 原則60歳以上で、身の回りのことが自分でてきる
費用 ?入居一時金 0〜1億円以上 (家賃の前払い的な位置づけ)
?月額利用料(基本料金) 9〜30万円 (食事が含まれていないケースも有)
?介護料 介護保険費用の1割が自己負担
○自立者向け有料老人ホームのチェックポイント
1.自分が思い描く生活ができるか?
・ホームを拠点に毎日出かけたい→交通の便の良い施設を選択
・ホームの中でサークル活動をしたい→サークルが充実している施設を選択
2.医療に関わるサービス内容
・ホームが提携している医療機関が持病を診察してもらえるか?
→持病で頻繁に通院する事となるので、送迎サービスが無料か?
3.要介護となった時の体制と費用は?
・フロアーが代わる、別棟の介護専用型に住み替え
・別の提携ホームに住み替え
・健康型ホームは、介護サービスは提供されない
○入居一時金をめぐるトラブル
・入居一時金とは、プライバシーを保つ居室と共用施設を使って、生活サービスを
終身に渡って受けられる費用。一代限りで相続不可。売買できない。
・普通は、契約時に1〜3割がホーム側の持分となり、緩やかに入居者側の持分が
少なくなっていく。退去の時に、一部を返還してもらえる。
・一時金の仕組みが分かりにくい為、トラブルとなっているケースがある。
・2006年に制定された入居者保護制度
?2006年7月以降に契約した人が対象
90日以内にクーリング・オフすると、入居一時金を全額返還
?2006年7月以降に開設したホームに適応
経営破たんしても、最大500万円まで入居一時金を保全