早大公開講座『勝ち組ベンチャー企業の条件』の第10回目の講師は、ドリコムの内藤裕紀社長であった。
28歳という事もあり、若さと溢れるエネルギーを感じた。
<講演メモ>
○生い立ち
・6畳4畳半、風呂無しのアパートで育った。
・高校時代はグレて16歳の冬に家出をした。
・発明家になりたかった→発明家=ノーベル賞→京大と思いつき、4ヶ月猛勉強
の結果、京大経済学部に合格。
○ベンチャー起業家を目指す
・「ベンチャーを一緒にやろう」というビラを教室の机に貼り付けて、大学に
呼び出され、何度も叱られた。
・20歳の春にアルバイト先で初めてインターネットに出会った。
・21歳の時に、銀製品の販売をさせてもらい、商売の本質を学んだ。
・2000年、22歳の時、ビジネスコンテストで100万円を手に入れ、それを元手に
起業することにした。
・5LDKで家賃8万円の一軒家に4人で住み込んで、事業を始めた。
・ある日、コンビニで立ち読みしたYahoo!の雑誌に、米国でブログが流行って
いると知り、システム開発をする事を決めた。
・2005年にブログブームが来て、OEM商品を提供することに成功した。
・常にブームの1年前に先行投資することにしていたい。
○今後の事業展開
・「SaaS」と「CGM/UGC」にシフトする。ユーザーがメディアコンテンツを作る
時代が到来する。
・「CGM/UGC」分野には、15億円の投資をしている。
・毎年、TIME誌が「今年の顔」という表紙を選んでいるが、2006年は「You」
だった。銀色の四角い鏡になっており、読者の顔が映るようになっている。
これは、YouTubeに代表するような、個人が情報発信する手段を持つことが
できたということである。
ちなみに、2001年までは読者投票で選ばれていたが、2001年に「2ちゃんねる」
の読者が盛り上げて、「田代正志」を1位にしてしまってから、投票制度で
無くなってしまい、TIME誌が独自に選ぶようになった。
・Software as Sarviceへ2011年までに25%がシフトすると言われている。
○UGCの事例
・ジェイケン社
これまで、着うたは、コンテンツ作成費とサイトへの集客宣伝費が必要だった。
・ジェイケンのビジネスモデルでは、ユーザーが勝手にコンテンツを作成する
こと仕入コストがゼロで、大量のコンテンツが集るので、携帯検索で上位に
必ず引っかかるので、集客コストもゼロとなっている。
・2006年10月にauがGoogleを歳よいしてから、一気に売上がV字回復している。
○起業家に向くタイプ
1.楽観的
2.負けず嫌い→1番を目指さないとダメ
3.諦めが悪い人
○次世代ビジネスリーダー育成インターン
自分達がチャンスを得られたのもビジネスプランコンテストだったので、
恩返しをしたい。