慶応大でNTVPの投資先と慶応発ベンチャーの社長が、自社のプレゼンをするプライベトカンファレンスに行って来た。

年に2回開催されるが、今回も魅力的な事業を展開しているベンチャー企業が参加していた。
PTP社の「SPIDER」の個人向け廉価版の発売が楽しみである。


<プレゼンのメモ>


株式会社PTP ハードディスクレコーダーの開発
 ・2000年設立。
 ・「SPIDER」の開発は3年目。2006年12月に公開し、今年春から販売開始。
 ・現在、法人向けに100台程販売した。
 ・HDDは4つ乗せており、合計2.5テラバイト。今年秋には4テラバイトとなる。
 ・全ての地上波テレビ7局の番組を1週間録画でき、テレビのクリッピング
  可能にした。
 ・全ての番組にメタデータ(文字情報)が、60〜90分後にインターネット経由で、
  送られる仕組みになっており、あらゆる検索が可能となっている。
 ・CM検索は世界初。商品名、タレント名、商品名などで検索できる。
 ・企業のマーケティング活動が変わる。
 ・コンビニが多くのデータを持ち、ニーズを提示できるようになり、この
  10年で新商品の数が20倍に増えた。


ジャパンケーブルキャスト株式会社 
 ・CATV業界では放送のデジタル化で面白い事が起こっている。
 ・放送のデジタル化により、CATVがシェアを伸ばしている。
 ・国内総世帯数4,950万世帯のうち、約58%の2,870万世帯がCATVに接続されて
  おり、その内、2,100万世帯は優良自主放送の都市型CATVに加入している。
  更に、都市型CATVの多チャンネル化への加入世帯数は630万世帯。
 ・2011年のデジタルテレビ普及台数は5〜6千万程度と予測されている。
  →地デシセットボックスは年/900万台販売されおり、今後4年間で3600万台
   の販売に留まる。
 ・アナログテレビの大量廃棄が、2011年問題となる。
 ・現在、テレビ普及台数は1億2千万台。
 ・CATVのセットボックスは、既にインターネットに接続されている。
 ・関東地区の地デジチャンネル番号
   1/NHK総合、2/NHK教育、3/県域U局、4/日本テレビ、5/テレビ朝日
   6/TBS、7/テレビ東京、8/フジテレビ、9/東京MX、10/空き、
   11/CATV自主放送、12/放送大学


株式会社アイ・ピー・エス
 ・通信事業で手に入れた在日フィリピン人のデータべースで人材事業を展開。
 ・東南アジア人の職業あっせんは、グレーなイメージがどうしてもあるので、
  株式上場により信頼度アップを図りたい。
 ・人件費1/8のフィリピンに、300人体制のコールセンターを持っている。
 ・現在、在日外国人は約200万人。内50万人が東南アジア人。
 ・在日フィリビン人22万人の内、定住フィリビン人は15万人。
  定住フッリピン人は、日本人と結婚しており、その6割が収入がない。
 ・定職に就いていない在日フィリビン人に職業支援事業を展開する。
  →介護ヘルパー養成・派遣事業と、外国人向け求人広告事業。
 ・政府は2008年よりフィリピン人介護士の受入れを決定したが、受入れ側
  企業に教育ノウハウがない。
 ・介護職員は平均8ヶ月しか勤続しておらば、離職率が高く、人手不足が
  続いている。
  →現在600名を教育し、東京を中心に150名を派遣。紹介後社員となった
   フィリビン人は30名を超えている。
 ・5年後には、5千名の在日フィリピン人を介護士として養成し派遣を目指す。
 ・各国の外国人就労マーケット(2004年データ)
   スイス20.6%、ドイツ9.1%、スペイン6.3%、フランス5.6%、
  イギリス4.9%、日本0.3%
 出典「通商問題としての外国人労働者受入れ問題」
   みずほ総合研究所(2007年3月)