職場の近くのグロービス東京校で、公開セミナーが開催されたので、参加してきた。メールマガジン「グロービスNEWS」で連載されていた「人と組織を考える」を書籍『自問力のリーダーシップ (グロービスの実感するMBA)』として出版したそうだ。

著者でもある講師の鎌田英治氏が、陽明学者・安岡正篤の言葉を紹介したのには驚いた。グロービスは財界で活躍するリーダーを育てようとしているのだろうか?
同じ2時間の講義では、以前聴いたNPO法人アイ・エス・エルの野田智義氏(『リーダーシップの旅 見えないものを見る (光文社新書)』)のリーダーシップ論の方が、格段に得る物が多かった。


自問力のリーダーシップ (グロービスの実感するMBA)

自問力のリーダーシップ (グロービスの実感するMBA)


<講義メモ>


○企業経営の命題
 →成長し存続し続けること


カルロス・ゴーンの言葉
 「モチベーション・マネジメントこそが経営」


○リーダーは誰よりも学び続けねばならない
 ・成長とは変わることであり、周りは常に変化している
 ・学ぶことは自己否定


結果責任と執行責任
 ・結果責任:全体のプロセスをマネジメントし、進捗の確認が必要
 ・執行責任:プロセスの説明報告が必要


ドラッカーの名言「何によって人に憶えられたいか」
 ・私が13歳の時、宗教の先生が生徒一人ひとりに「何によって人に
  憶えられてたいかね」と聞いた。誰も答えられなかった。先生は
  笑いながらこう言った。
  「いまは答えられるとは思わない。でも、50歳になって答えられ
  ないと問題だよ。人生を無駄に過ごしたことになるからね」

 ・今日でも私は「何によって人に憶えられたいか」と自らに問い
  続ける。これは自らの成長を促す問いである。
  なぜならば、自らを異なる人物、そうなりうる人物として見る
  ように仕向けてくれるからである。


○気構えの重要性
 ・松井秀樹選手の高校の恩師の言葉
  「心が変われば、行動が変わる
   行動が変われば、習慣が変わる
   習慣が変われば、人格が変わる
   人格が変われば、運命が変わる」