医療提供側のカテゴリーでいるものの医療資格を持っていない自分でも、何かできないかと調べたところ、初期の応急処置の訓練プログラムがあることが分かり、受講してみた。

今回、受講した講座は、玉川大学公開講座成人救急法講座」。

運営母体は、MFA(MEDIC First Aid)という米国企業が開発した教育プログラムであった。米国で25年以上前に、開発された一般市民レベルの応急救護・手当の訓練
プログラムということだそうで、教材も洗練されたいた。
講師は、MFA日本支社から3名派遣されていたが、1名の検査技師以外は、医療職ではなかった。

9時半〜18時過ぎまで、途中1時間のお昼休憩を挟み、8時間という長時間の訓練。
今回は、20名の受講生で、うち3名程が、2年おきのライセンス更新の為に受講されていた。

プログラムの内容は、まずビデオを見て、その後、補足の説明と講師が実際に見本を
見せてくれ、受講生全員が、実際に実技をやるというスタイルだった。

終了時に、プラスチック製の立派なライセンスカードを頂け、IDナンバーが2万1千番台
だったので、まだ日本国内には2万人少ししか普及していないのかもしれない。

他にも赤十字病院や、消防署で同様の教育プログラムの受講が可能だそうだ。
義務教育レベルで、全国民に徹底すべき基本的な知識だと感じた。

ただ、講義の中で、講師の1人が、
「救急者が到着するまでの10分間に、一般市民でもやれることを覚えて帰ってほしい」
(ここまでは納得)
「何か少しでも様態がおかしいと気づいたら、とにかく救急車を呼ぶこと」
(おやおや?)
「日本は救急車はタダですから!」
(そんな事を言ってるから、救急体制がパンクするじゃないの?!)
と真面目に言っておられたのには、ビックリした。
もう少し、医療の崩壊の現状を理解した講師に、担当頂きたいものだ・・・