株価の大暴落を機会に、キャピタルゲイン目当ての資産に投資をする時期だと思い、久々に澤上氏の著書を読むことにした。何度か本人の講演を聴いたことがあるが、全くブレないスタンスは凄いと感じた。
今月から、さわかみファンドの毎月の購入金額を2.5倍に増やしておいた。
- 作者: 澤上篤人
- 出版社/メーカー: ビジネス社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
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<読書メモ>
○さわかみファンドの特徴
・一切営業しない、宣伝しない
・ファンド設立7年半で、顧客が9万6千名に達した。
・その内、8割は今まで預金しかやった事が無い人で、残り2割が証券投資の経験あり。
・設定後7年半で年率9.2パーセントで回っている。
・30代の人が圧倒的に多く3割を超え、次に多い40代を合わせると全体の58%になる。
○下がり続ける家計の貯蓄率
・貯蓄率とは家計所得から税金を引いた残りのお金を可処分所得といい、そこから生活費を引いて残る金額を、可処分所得で割ったもの。
・日本の貯蓄率は1975年には23%で、バブル崩壊後でも15%を維持していた。
・その後、下落し続け、2004年には4.2%、2005年には2.8%となってしまった。
・米国は0%、英国は5.7%、OECDの平均が8.7%。
・2006年5月の日銀統計では、貯蓄ゼロの世帯が23%だった。
・団塊の世代の16%強が、退職金ゼロ。
○日本株式の平均リターン(財団法人日本証券経済研究所調べ)
・1952年から1989年まで、日本株の年平均リターンは20.2%。
・日本株はバブル崩壊以降の2005年末までを通しても、年13.4%で回っている。
○日本の平均年間収益率(1952年から1998年までの46年間)
・株式14.5%、債券6.8%、定期預金5.1%。
・日本の年金運用は年5.5%を目標にして、それを超え運用益で年金保養施設に浪費してしまつた。
○一般的な日本の投資信託
・もともと運用ではなく販売の商品で、手数料を稼ぐことを最大の目的にしている。
○ファイナンシャル・インディペンデンス
・お金の心配かせ自由になれた状態のこと。
○日本株にこだわる3つの理由
1.日本経済は世界第2位の大国経済である。
2.日本経済の本格的回復。
3.円資産の最大化。→為替リスクの回避。
○運用の大原則
・分からないことや理解できないことは全て捨てる。分からないことには手をださない。
・一時的に妥当性があった理論やテクニックが評判になっても、普遍的なものは1つもない。
・安く買って、高く売る。
○安心して財産づくりの運用をまかせられる投信
1.投資スタンスにブレがないということ。
2.言っていること、そして行動がいつも遠い先を見ていること。
3.世の中でずっと変わらず大事なものはなんだろう、そこをベースに考えていること。
○ファンド・オブ・ファンズ
・しっかり運用している投信ファンドを、すでに信託報酬が差し引かれた基準価額で、憤怒に組み込んでいくので、信託報酬の二重取りにならない。
○良いファンドの条件
1.手数料が安い
2.運用期間を限定していない
3.累積投資ができる
4.純資産高が安定的に増えている
5.「長期投資」を基本的な運用スタンスにしている
6.投資評価会社の評価が高い
7.納得できる企業の株式に投資している
8.このファンドに継続して投資してくれるサポーター(投資家)がたくさん付いている