テレ朝の「サンデープロジェクト」に、田原総一朗氏のインタビューに答える形で勝間和代さんが出演されていた。

ご本人の著書にも書かれている事ではあったが、分かりやすくポイントをまとめて話されていので、メモを取っておいた。<番組メモ>

タイトル「ベストセラー作者の脳活性化術」

・僅か2年で21冊を出版、276万部(翻訳・共著含む)売れた。
・スポーツジム通いは自分への投資、「行動力は体力から」が持論。


○ベストセラーの秘訣
・本はお客が欲しいモノを書く。
・本というのは、どうしても難しすぎるか、易しすぎるかのどちらかになってしまう。
・その中間で、難しい事を易しく教えてくれる本を、読者は一番読みたい。
・しつこいくらい分かり易すくして丁度良い。


○7つの脳活性化術


1.三毒追放(「妬まない」「怒らない」「愚痴らない」)
・この3つをやらないように、どうしたら良いかを考えると問題解決のクセがつく。
・この3つをしていると、問題解決の妨げになる。
・「妬まない」→妬む暇があったら妬みたい人の能力を分解して、いかに自分と違うか、その努力をマネルようにする。
・「怒らない」→自分がここで怒っても得になる事は殆どに無く、感情的に怒って紀を晴らしているだけ。二度と怒らない為に、どうしたら良いかを考えるようにする。
・「愚痴らない」→愚痴っても自分がウサを晴らしているだけ。自分が出来る事と出来ない事を区別して、出来る事の範囲は何かを考えるようにする。


2.9割は断る
・自分の得意分野と不得意分野を分けて、自分のストライクゾーンに入って来るものだけを引き受ける習慣をつける。
・商業講演は、主催企業に殆ど取られて自分の勉強にあまりならないから、断っている。
男女共同参画、若者への投資、金融経済関係の講演は、優先的に引き受けている。


3.時間は「投資」か「浪費」
・スポーツクラブに3時間使うのは、寿命が延び健康になれるから、自分への投資。
・自分の時間の30%以上を中長期に役立つ事に投資する。
・本の執筆についても、自分が分からない事を調べながら書く場合は投資になる。
・消費は報酬があったり、自分のアウトプットとして生きるが、浪費は何にも繋がらない。
・酒とタバコは浪費の時間と考えている。


4.運動・睡眠は十分に


5.移動は自転車
・移動を自転車にする事で運動の時間(投資の時間)に代えている。


6.1ヶ月に50〜100冊読む
・隙間時間(トイレ、風呂、移動)は、殆ど全部、本を読んでいる。
・1冊読む時間は、新書等の早いモノで20分、長いモノで3〜4時間。

7.仮説→実験→検証
・仮説に対してレンジを付け抜けた時に勉強になる。
・本の売上実績が、自分の想定と違う時には、全部分析をする。
・想定より1/3しか売れなかった本は、自分がやっていた事が複雑すぎたから。
・狙いは今でも間違っていなかったと思うが、ユーザーに物凄く負担をかける手法を使っていた。



○経歴

1988年 会計士補、資格取得
1990年 大学在学中に結婚、長女出産。アーサー・アンダーセン入社
1998年 マッキンゼーに転職
2003年 JPもるがん証券に転職
2007年 独立


外資と日経企業の違い
・どこまで自分がやった事が、成果として待遇や給料に反映するかというレスポンスの強さ。
外資は働いて成果を出すほど、給与も地位も上がっていくが、パフォーマンスが悪いと、下位20%位は定期的にお辞め頂く。
マッキンゼー時代は、朝9時から夜1時まで働いていた。
外資にいると2〜3年で一人前にならないと仕事が回って来ないので、成長促進がある。
・特に米系外資には、いかに短期的に即戦力化するかという仕組みがある。
・日経企業には「人材育成をいかに早めるか」という点は改革の余地がある。
外資の会議では、発言しない人間は次から呼んではいけない。情報共有であれば後からまとまった事を聞けばよい。


○競争には「機会の平等」が必要
・親の所得階層によって、子供の教育水準が決まってしまう。
・その教育水準によって、生涯の収入、健康問題、社交性、非行の割合が全部、統計的優位に相関している。
OECD諸国は対GDPで5%を教育に使っているが、日本は3.4%しか使っていない。
・子供達の為に、長期継続的な日本を残したい。日本語が母国語の国は日本しかない。
・日本は幸福の順位が低い。自由度が足りないので、伸び伸びと生きていけない。