著者の三浦哲氏は、米国に留学したり英語学習に「無駄な苦労をたくさんした」経験を振り返り、もし中学生に戻れるなら、10文の1の労力とスピードで英語を身に付けることができると言っている。その英語を身につけるための「知識」を多くの人に伝えたいと2002年に「経営者の英語を『使える英語』にする2つの方法」という冊子を無料でインターネット上で配布していたそうだ。

本書は、その小冊子をベースに6倍くらいの内容に書き直したものだそうだ。
後輩との会話形式で書かれており、非常に分かり易く、英語の原書にチャレンジしてみたい気にしてくれる内容であった。


他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい

他人より先に洋書を読んで億万長者になりなさい



<読書メモ>

アメリカのビジネス書は日本より5年進んでいる
・その気さえあれば、中学生までの英語力で、ビジネス洋書は読める。
・障害は「読めないと思い込んでいること」のほうにある。


○短期間で「使える」英語を身に付ける方法
・その1 「フォーカス」
  →何がしたいのか、何ができるようになりたいのか具体的な目標を持つ。
・その2 「トップダウン法」
  →予備知識わ最初に頭に入れておけば、分厚い洋書を読むことも無理ではない。
・その3 「カレーライス効果」
  →一晩寝かせて憶える。
・その4 「心理的リアクタンス
  →価値の高いものがそこにあるのに、手に入りににくいという状況を知ることによって、自分の中に「心理的リアクタンス」を起こす。
・その5 「わんこそば効果」
  →少しずつ小さなステップに分けられると、けっこう集中力は続く。
・その6 「コントラスト効果」
  →理屈では同じだと分かっているはずでも、感覚はけっこうごまかされてしまう。



○本書で紹介された本
・『The Little Money Bible』(ザ・リトル・マネー・バイブル)Stuart Wilde著、Hay House刊
・『バビロンの大富豪 「繁栄と富と幸福」はいかにして築かれるのか』ジョージ・S・クレイソン著
・『新装版 成功の掟』マーク・フィッシャー著
・『イヌが教えるお金持ちになるための知恵 (ソフトバンク文庫NF)』ボード・シェーファー
・『人生はドロ沼の戦い、ではない』スチュワート・ワイルド著
・『影響力の武器[第二版]―なぜ、人は動かされるのか』ロバート・チャルディーニ著
・『グレートゲーム・オブ・ビジネス―社員の能力をフルに引き出す最強のマネジメント』ジャック・スタック著