「仕組み」ファイナンシャルアカデミー・泉正人氏のシリーズ第2弾となる整理術の著書を読んだ。仕事術からもう一歩踏み込んで、さらに具体的な仕組みが、紹介されていて大変参考になった。
はじめにで、本書の目的を「仕事を整理する『仕組み』を作り、そのノウハウを身に付け、あなたの成長へとつながる大切な『時間』を手に入れること」とある。
「書籍&机のまわりの整理」「PC&メールの整理」「頭の整理」「時間の整理」について、その考え方やツールの使い方が紹介されている。
著者の言う「仕組み整理術」とは、「整理を仕組み化し、一度決めたルールにのつとり、効率的に仕事を行っていくためのノウハウ」である。
「仕組み」整理術―仕事がサクサク進んで自由時間が増えるシンプルな方法
- 作者: 泉正人
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 2008/09/27
- メディア: 単行本
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<読書メモ>
・整理の目的は、「仕事を効率的に行うこと」
・整理ができない人は、仕事の効率が悪い
・「統一化」「一元化」「自動化」が『「仕組み」整理術』の基本。
○書類&机まわりの整理
・整理とは、欲しいものがいつでも取り出せて、活用できるという状態。
・「平均的なビジネスパーソンは1日に190の情報が入ってくる。そして、探し物をするためけに1年間に150時間も浪費している」
(『気がつくと机がぐちゃぐちゃになっているあなたへ』)
・「どこに何が保管してあるか」ではなく、「どこに何を補完しておくか」というルールを覚えておく。
・保管場所を明確にし、使い終わったら即座に戻す。
○PC&メールの整理
・ファイル名はルールを決め、全ファイルをそのルール通りに管理する。
・「日付」を必ず入れ、あとから思いつきやすいキーワードを並べて記載する。
・バックアップは、スケジュールを決めて定期的に実行する。
・メールの3つのルール
1.開いたメールは一度しか読まない
2.判断は5秒以内
3.短く、簡潔に書く(箇条書きにする、テンプレートを活用)
○頭の整理
・他人にまかせる際の基準に、自分自身の「時給」で判断する。
・自分の好きな場所で仕事をする。その時々に応じて、一番モチベーションが上がりそうな場所を選んで仕事をする。
○新規事業のポイント
検討するポイント
1.自分が楽しめるかどうか?
2.まーけっとが成長分野かどうか?
3.ストック型にするビジネスモデルか?
4.世の中に役立つビジネスか?
チェックポイント
1.必要資金に対して、ROIが50%以上得を回るかどうか。
2.その事業の一番重要なポイントを見極めて、できるかどうか考える。
3.最大のリスクは何か?
4.リスクを回避する方法は、何があるか?
5.競合他社はどこか?
6.競合他社の売上推移、利益推移は順調か?
7.システム化が可能なビジネスか?
8.マーケティング戦略。
9.自分自身がその事業をやる優位性は何か?
10.固定費と変動費を見て、損益分岐点を超える売上はいくらくらいか?
○時間の整理
・あらゆる整理にルールを設けて、そのルールをいつでも見返せる場所に保存しておく。