泉正人さんの「仕組み」シリーズ3作目を読んだ。前作までは、仕事を短時間で効率よく終わらせ、自由な時間を作るための「仕組み」について紹介されていたが、この本では更に発展して、効率化で捻出した時間をより充実させて創造的にするための原則やテクニックが紹介されている。まさしく著者の言う通り、「人生そのものを仕組み化する」ための3つの考え方と5つのテクニックが紹介されていた。
- 作者: 泉正人
- 出版社/メーカー: アスコム
- 発売日: 2009/07/01
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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<読書メモ>
全く新しい時代を生きていく私達が、頼りにするのは自分しかない。
「誰が、いつ、何度やっても同じように成果を出せるシステム」が仕組み思考術。
充実した時間を過ごすには、自分なりの一定のスタイルを持って「行動」することが必要。
確固たる「考え方」や「行動」の指針を持つことは、物事をシンプルにし、自分の成長を促し、人生をより楽しむための「仕組み」となる。
厳しい状況でも楽しめるような、タフでポジティブな思考回路を築くには、人生を「仕組み」化することが必要。
○仕組み思考術(3つの考え方)
3つの考え方(フィルター)を通して物事を考え、決断を下す。
1.自己意識:その考えは、自分で責任をとれるだろうか?
・全ては自分に原因があり、何が起こっても自らの責任ととらえ、自分の行動をコントロールしていく
・目の前に起きている「現実」は全て正しく、すべての事象の原因は自分にある
・自らの目の前で起こっている問題は、「すべて自分自身が起こした結果であるむと考えると、解決さんを見つけ出すことができる
■人のせいにしない。あらゆる問題は自分でコントロールできると信じる。
→「自ら解決できない問題は、自分には起こらない」と考える
■変えられるもの、変えられないものを見分ける
→変えられるもの=自分、考え方、行動、未来。変えられないもの=他人、感情、生理反応、過去。
変えられるものに目を向け、力を注ぐ。
■いま置かれている状況をありのまま受け止める
■過ぎ去った時を振り返って公開しない
→自分がコントロールできるのは、「いま」この瞬間しかない。
■ネガティブな考え方をやめ、できる方法を探す
2.学習主義:そのことから、自分は何を学びとれるだろうか?
・自らの視野を広げ、器を大きくするために、常に勉強を欠かさないようにする
ろどんなときも、どんなことからも学ぶ姿勢を忘れない
3.継続性:その方法は、継続性があるといえるだろうか?
・「やればやるほど蓄積し、継続的に効果が得られるもの」を選んで実践する
・毎月安定的に収益がある仕組みを持つビジネス(ストック型:労働に関係なく資産から得られる収入)とその時々で売上に変動があるビジネス(フロー型:労働わすることによって得られる収入)があり、ストック型の方が継続性がある。
・継続性とは、一度獲得したことが、その後、長期間にわたって利益・メリット・価値がもたらされるような分野の知識・スキル・人間関係。
○お金の使い方には3つある
・買ったものが、払った額以上の価値があるなら「投資」
・買ったものが、払った額と同じ価値なら「消費」
・買ったものが、払った額以下の価値なら「浪費」
→時間も同様に、浪費を減らして投資に振り向けることが、有効な時間の使い方であり、成果につながる。
○5つのテクニック
1.スピード
→行動を効率よくスピーディに行うにはどうすれば良いか考え、実践する。
2.エンパワーメント(人に任せる)
→自分自身の成長スピードや目標を達成するスピードを上げるつめのコツ。
→他人のほうが自分より優れていることは、すべて人に任せて、自分は得意なことだけ専念する。
3.モデリング
→自分にとって有益な考え方、仕組みなどを見つけたら、そつくりそのまま真似ることが、成長への近道になる。
4.パターン化
→ルールやマニュアルを作り、それを徹底する。
→一度経験済みのことは、生理してマニュアル化しておき、効率的に無駄なく実行する。
5.トレンドに乗る
→流行の波に乗り、社会の動きを肌でとらえる。
○学び(自己投資)に勝る投資はない
・自己投資が大きなリターンとなって帰ってくる。
・勉強に使った時間が、やがて自由な時間となって帰ってくる。
・「時間がないから勉強きない」のではなく、「勉強しないから時間がない」。
・「継続性」のある知識・スキルを勉強して身につける。自らの資産として身につき、後々までずっと活用できる。
○お金よりも貴重な「時間」、差が出る使い方
・定年までに自由になる時間は派とんど残っていない。
・「人に平等に与えられたものは時間である。時間の有効な使い方をしらないと大きな成功は難しい」(江副浩正)
・「金を稼ぐより時間を稼げ」(本田宗一郎)
・「人生を愛する者よ。時間を目うひしてはならない。人生は時間でできているものだから」(ベンジャミン・フランクリン)
・時間は貯蓄したりできないので、時にはお金以上に価値のあるもの
・時間の使い方がうまい人は、充実した人生を送ることができる。
○流行を感じるためにやること
1.新聞・雑誌から社会経済の情勢、世の中の移り変わりに注目する。
2.街を歩いたり、車に乗っている時に、街の空気を感じる。
3.できるだけ色々な人と話をして、メディアを通しては伝わってこない生の声に接する。
○人の意見を素直に受け入れるべきかどうきの判断基準
1.自分に対して正しいことを言ってくれる人かどうか
2.その人の言動と行動が一致しているかどうか
3.その人はその分野て成果を出しているかどうか
○本田直之氏よりの英語学習アドバイス
・自分の興味のある金融、ビジネスの単語を100個覚える
・英会話学校ではなく、金融英語の分かる外国人の先生に週2回、自宅にきてもらう
・『NHKミニ英会話とつさのひとこと』のDVDブックを見て、すぐに旅行先で実行する
○できるビジネスマンの仕組み
・プレッシャーが器を大きくすることに繋がる
・器の大きさとはリスクの許容範囲であり、器を大きくすることは、自分がリスクマネジメントできる範囲が広がり、視野を広げることになる。
・「そこで何が学べるか」という視点で仕事をする。
・どんな仕事にも学びはあり、仕事はやればゆるほどスピートアップして自らの成長に繋がる。
・仕事が遅かった理由の多くは、能力の差ではなく経験の差。
・著名な経営者の多くは、チームづくりに長けていて、どうすれば自分やチームの人が楽できるか、効率の良い仕事ができるか、常に工夫している。
○人ととして魅力を高める
・成長への近道は、目標にできる10人と友達になること。
・自分自身が相手に心を開いて頂けるような存在にならなければならない。