同世代の著書の本である。副題に「専門家をカモにする人・される人」とあり、思わず手にしてしまった。著者は学生時代に中古自動車を手に入れた際に「投資の王道」を経験から学んだそうだ。「個人の不動産投資に必要なのはマーケティング的な考え方」と言っている。
- 作者: 藤田憲一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2003/04
- メディア: 単行本
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○著者が30歳時の資産内訳(万円)
物件 | 実資産価格 | 実収益状況 | 月当収益 |
品川 | 2,480 | 180 | 15 |
赤坂 | 980 | 98.4 | 8.2 |
洗足 | 890 | 100.8 | 8.4 |
久我山 | 800 | 80.4 | 6.7 |
調布 | 800 | 87.6 | 17.3 |
計 | 5,950 | 547.2 | 145.6 |
全て抵当のついていない不動産
○投資の王道 その1 「値段に関する3つの知見」
1.車は、年数が経つほど値段は安くなるが、ある時点でひの下降のカーブが緩くなる。
2.同じ値段の車゛ても、人気によって、値下がりのカーブはかなり異なってくる。当然、人気のある車の方がカーブは緩い。
3.人気のある車は、値下がりのカーブが緩くなった後も、ゼロにはならない。
○投資の王道 その2 「商品の3分類」
商品は以下の3つに分かれる。
1.普通の商品
2.売れている商品
→売れるかもしれないが高く売れない商品
3.人気商品
→他の商品と比較されることは多くなく、少なくとも価格で比較されることはあまりないもの。
○投資の王道 その3 「専門家に関する知見」
1.プロフェッショナル、エキスパート、スペシャリスト。いずれも、あなた方が考えているようなスーパーマンではない。
2.投資において「考えること」「判断すること」にかかわることは、完全に自己責任である。
3.あなたが彼らに任せていいのは、「情報の提供」と「労働」だけである。「考えること」「判断すること」は、絶対に人に任せてはいけない。
○投資の王道 その4 「人気商品」
・人気商品とは一部の層に強い人気を誇る商品である。
・その為、「欠点」「高価格」などのネガティブ・ファクターを凌駕し、相対評価を排除する「オンリーワンの魅力」を持つ。
○投資の王道 その5 「人気商品のターゲット」
・「人気商品」
とは、「広く浅く」ではなく、「狭く深い」人気を持つ商品である。
・「人気商品」の戦略とは、「広く浅く」ではなく、「狭く深く」ターゲットに訴えかけることである。
○マイソクの仕組み
・首都圏で3万6千のネットワークを誇るアットホーム社や、マイソク社などが情報仲介を行っており、零細・中堅・大手あらゆる地域の不動さん会社からの情報わ集約し、個々の不動さん会社に提供している。
→つまり、地域や規模などによる情報の差は少なくなる。
○眺望の法則
・幹線道路に面していると、容積率が高いため、高総建築が可能となる。
・幹線道路が連続していると、眺望が遮られるため、都心の高層マンションの眺望はよくない。
・逆に、感染道路に面していないと容積率は低く、低中層建築以外は不可となる。
・幹線道路が付近にないと、遠近法の関係上、眺望はよくなる。
中野、三宿付近:都庁の眺望
環七内側の世田谷・目黒付近:都庁、東京タワーの眺望
大井付近:東京湾、お台場、レインボーブリッジなどベイエリアの眺望