リクルートエグゼクティブエージェントが主催する「Road to CEO CAFE's」に、グリー代表の田中良和氏がゲストとして参加され、対談を聞くことができた。
30歳という若さで、日大らしく飾らない謙虚な人柄に好感を持った。
<対談のメモ>
○学生の頃
・「76世代」と言われ、社会や国を信じていない世代。
・中学生の時に、人生に対して夢をもてなかった。
・大学に入り、刺激を得られる人を探した。
・楽天がまだ6人でやっている頃に、尋ねていった。
○創業の経緯
・ビジネスは早くやった方が有利だと思った。
→グーグルもヤフーも25歳位のヤツが創業している。
・中学時代にトフラーの『パワーシフト―21世紀へと変容する知識と富と暴力』を読み、
インターネットの出現は歴史的連続性の中で必然的に起こったと感じ、時代に
乗るしかないと思っていた。
・楽天に入社したのは、社員数50人位だったが、4年後に退社する頃には4千人に
なっていた。
・楽天では、ブログサービスを立ち上げ時から担当していた。
・趣味でSNSを開発して、周りの友人を招待した。
たまたま友人がMBAホルダー(グロービス)や、コンサルファーム、リクルート関係者が
多かったので、そういう層がメインユーザーとなった。
・サービス開始当初、毎日200〜300名増え、1ヶ月で登録者が1万人になった。
○SNSサービスを通じて知った最近のトレンド
・人間が進化している。インターネットを使う側のリテラシーが上がっている。
・日本人全員がインターネットのヘビーユーザーになっている。
・「2ちゃんねる」は新しいリテラシーが身につき、ユーザーには、バナー広告は目に
入らなく、読み飛ばしてイメージで内容を理解している。
・最近の高校生は、PCのキーボードは多すぎて面倒、画面が大きすぎて情報が多くなり
疲れると言っている。
→テレビゲーム・ソフトの売上より、ニンテンドーDSのソフトの方が売上が
大きくなっている。
・最近の大学生は、携帯メールで4千字のレポートを作成して提出している。
起承転結もしっかりしており、脳が進化している。
・去年のインターンの大学生は、中学の頃からモバイルサイトを構築し、モバイル
広告を自分でやっており、7年の経験をもっていた。
・テレビ、新聞よりも、インターネットから情報を得る時間が増えている。
・ブログ採用をしており、自分の日記にコメントを書いたヤツが役員になっている。
・インターネットの世界は、ダイレクトにフィードバックが得られ、PDCAサイクルが
早くなった。早くPDCAサイクルを回せる組織を作れるかが勝つ条件となった。
○今後の展開
・モパイルをベースにした課金システムを1つの事業にする。
・広告と個人課金の両方からの収入が必要と考える。
→楽天ブログは、広告収入しか考えられなかった。
両方から入金される方が、メディアとして中立になれると考える。