昨年2006年春に立教大学ビジネススクール(RBS)で研究活動を開始した「医療経営研究会」のメンバー10人で分担して、年明けから執筆、校正作業の末、ようやく共著が出版されることとなった。

ビジネスデザイン研究科委員長の亀川雅人先生のご配慮で、この様な貴重な機会を頂け、本当に有難い。


医療と企業経営

医療と企業経営


当該研究会は、医療の現場が日毎に疲弊していく状況に直面し、2005年から経済産業省で「医療経営人材育成プログラム」という病院経営のプロフェッショナルを育てるプログラム開発が発足した等の背景もあり、母校の立教ビジネススクールの仲間に声かけて、発足させて頂いた。

経済産業省の「医療経営人材育成プログラム」については、『医療と企業経営』の自分が担当した第5章「拡充すすむ医療経営人材育成プログラム」で、経緯と成果について紹介させて頂いている。
ちなみに、当該プログラムの検討を行った「医療経営人材育成事業運営委員会」の委員長は黒川清先生である。

研究会のメンバーには、医師、看護師、理学療法士、歯科衛生士、厚生労働省の現職、税理士、銀行員、人材派遣会社の社員など、ヘルスケア業界に関わる様々な職種のメンバーが参加している。


医療改革、医療法人制度、コンプライアンス、人材育成(医療経営者、モチベーション、コンピテンシー・モデル)、医療機関の資金調達、在宅介護、口腔ケア、医療費の動向まで、各メンバーが担当した報告内容を、書籍としてまとめた。
圧巻は、「厚生省の頭脳」と呼ばれていた茶谷滋氏が担当された、第1章「医療改革が医療経営に及ぼす影響」である。

書籍の出版というゴールに向かって、約半年間、コツコツと執筆活動を続けている間に、益々、地域の医療経営を取り巻く環境は、厳しくなっている。

近々メンバーと出版記念を一緒に祝う会合を開き、研究会活動を再開したいと思う。